『湯ヶ峰火山』
の簡単な解説
下呂温泉の東方にみられる赤茶けた崖をもつ山(標高1067m)で,粘性の高い溶岩ドームで作られた,径1kmほどの小規模な火山体です。活火山とは言えませんが,10〜12万年前という比較的若い火山であることが最近明らかとなり,この火山をもたらしたマグマがまだ冷え切っていないことで,西側の下呂温泉や東側の乗政温泉の熱源になっている可能性が高いと考えられています。なお,この火山の溶岩は,「下呂石」と呼ばれる石器として縄文〜弥生時代に広く流布しました。