粘 土
〜お茶碗の起源は花こう岩!〜 花こう岩が化学的(鉱物学的)風化作用を受けることで,おもに長石類がストレス解消をして粘土鉱物を生成します。それから陶磁器が作られますから,ごはんを食べるお茶碗の起源は花こう岩になります。 | |||||||||||||||||||||||
陶磁器は,自然界がわずかなエネルギーで長時間かけて安定な物質(粘土)に変えたものを,人間が多大なエネルギーを使って短時間で元へ戻したものです。そのエネルギーを得るために,昔ならば周囲の山林を伐採して,それを燃しました。現在では石油を燃やしています。アルミ製品における電気の場合も同様です。そこには当然のごとく自然環境の破壊がともなわれます。私たちは,生活に便利な道具を手に入れたことで文明・文化を構築してきましたが,同時に進行させている環境破壊にも目を向けることを忘れてはいけません。 自然界が動いている方向,それによって得られる恩恵,それを利用する上での逆方向の負荷,それにともなうリスク,これらを総合的に捉えてはじめて環境問題の入口に立てることを考えてみる必要があります。 |