低気圧の気圧配置とpHとをみる


今回の測定期間中の降雨について、天気図を用いて、低気圧の気圧配置とpHの関係を見ていきます。

測定期間中の降雨時の低気圧の気圧配置は、大きく以下の4種類に分類する事ができました。

1、日本海にある低気圧があるとき(例 6月13日)

6/12, 6/23, 6/24, 6/25, 6/27, 6/28, 7/3, 7/7, 7/9, 7/18, 7/23, 7/29, 8/28, 9/10, 10/28, 12/6
2、太平洋側に低気圧があるとき(例 6月11日)

6/10, 7/13, 10/14, 10/21, 11/5, 11/10, 11/19, 11/24, 11/28
3、低気圧を伴わない停滞前線(例 6月17日)

6/16, 6/17, 7/5, 7/20, 8/11, 8/26, 9/20, 9/24, 11/3, 11/9
4、台風(例 8月8日)

8/8
この日は、2地点度観測して、pH5.1(24.1μS)とpH4.9(36.4μS)でした。
出典 『気象人』
と分類することができました。

上記の3種類(台風以外)の降雨について、それぞれのpH値の累積割合を示します。

この結果から、日本海側に低気圧があるときの降雨がpH値が低くなる傾向がみられます。

次に、それぞれの導電率(μS)の平均値を調べました。
導電率(μS)の値をみて、値が高ければ電気を通しやすい、つまり汚染物質が多く含まれているということを示しています。

この結果から、上述した3分類のうち日本海に低気圧があるときが、もっとも導電率が高く、汚染物質を多く含んでいることがわかります。