岐阜市北部と名古屋市の大気中のSO2濃度


大気汚染物質の中でpH値低下に強く影響を与えてるものとしてSO2(二酸化硫黄)が考えられます。
そこで、pH値と降雨時間帯におけるSO2の濃度との関係を調べました。

結果から、SO2濃度が高くなるとpH値が低くなるという相関関係がみられます。

次に、最多風向別のpH値の平均値をみると南よりの風のときpH値低下の傾向がみられたことから、岐阜市北部と岐阜市よりも南にある名古屋市とのSO2濃度を調べました。

これをさらに、最多風向別に分類します。

岐阜市と名古屋市の最多風向がともに南よりの風のとき

結果から、風下の岐阜市北部のSO2濃度が名古屋市よりも高い傾向がみられます。

岐阜市と名古屋市の最多風向がともに北よりの風のとき

結果から、風下の名古屋市のSO2濃度が岐阜市北部よりも高い傾向がみられます。

ここで用いたSO2濃度のデータは、岐阜市北部は岐阜大気環境常時監視測定局データを、名古屋市のデータは愛知県大気調査・監視グループのデータのそれぞれの1時間ごとの値を用いました。
また、岐阜市北部のデータを用いたのは、今回の酸性雨測定で定点観測地点の多くが岐阜市北部に集中しているためです。