理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
山県市教育センター 平成17年度夏季講座
「梅原断層」研修見学記

投稿  河村一彦(山県市教育委員会学校教育課)


〜 その3 越切峠を通る梅原断層とラドン観測所 〜

ラドン濃度観測施設

 越切峠には,地震予知を目的として「ラドン濃度観測施設」が置かれています。ラドンという元素は水に溶けやすいために,岩盤中に割れ目ができて,そこに地下水がしみ込むと,岩石中のラドンが地下水中に溶け出すために,ボーリング孔内での地下水中のラドン量を常時観測して,その変化の様子をみているのだそうです。
 大地には常に力が加わっていて,歪が蓄積されていき,その限界がくると破壊されて割れ目(断層)が作られます。その時にでる振動が地震ですから,理屈からすると,ラドン量の変化を観測することが地震予知になるとのことです。