理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
地球の岩石図鑑(岩石標本)

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マントル物質
ダナイト 蛇灰岩 コートランダイト

コートランダイト コートランダイト 古銅石かんらん岩 角閃かんらん岩 蛇灰岩


新生代の堆積岩(凝灰岩を含む)
泥灰岩 花崗質砂岩 砂岩 化石入砂岩 礫岩

角礫岩 凝灰岩 粗面岩質凝灰岩 集塊岩 凝灰角礫岩

凝灰砂岩 軽石質凝灰岩 石灰華


古生代・中生代の堆積岩類
アジノール板岩 輝緑凝灰岩 杏仁状輝緑凝灰岩 角岩(チャート) 硬砂岩

珊瑚石灰岩 フズリナ石灰岩 珊瑚石灰岩 角礫状石灰岩 大理石

石灰岩 粘板岩 頁岩 モノチス頁岩 砂岩

礫岩 角礫岩 輝緑凝灰岩 放散虫チャート 硬砂岩

角礫岩 頁岩 礫岩 魚卵状石灰岩 シダリス石灰岩

三角介砂岩 和泉砂岩 オービトイド石灰岩 角閃岩 御坂凝灰角礫岩



深成岩
複雲母花崗岩 黒雲母花崗岩

黒雲母花崗岩 黒雲母花崗岩 黒雲母花崗岩 黒雲母花崗岩 閃雲花崗岩

閃雲花崗岩 角閃花崗岩 含輝石花崗岩 エジリン花崗岩 アルカリ花崗岩

球状花崗岩 石英閃長岩 霞石閃長岩 石英モンゾニ岩 モンゾニ岩

かんらんモンゾニ岩 英雲閃緑岩 石英閃緑岩 石英閃緑岩 モンゾニ岩質
石英閃緑岩

閃緑岩 閃緑岩 閃緑岩 含緑レン石
石英閃緑岩
球状閃緑岩

紫蘇輝石斑れい岩 紫蘇輝石斑れい岩 斑れい岩 斑れい岩 角閃岩


半深成岩類
蛇紋岩 巨晶花崗岩
ペグマタイト
文象花崗岩 正長岩 白雲母花崗岩

柘榴石アプライト 電気石アプライト アプライト
(半花崗岩)
花崗斑岩 花崗斑岩

ソーダ花崗斑岩 石英斑岩 石英斑岩 石英斑岩 含タラマイト歪長石
石英斑岩

ランプロファイア 黒雲母石英輝緑岩 輝緑岩(ドレライト) 輝緑岩(ドレライト) 閃緑ひん岩

輝緑ひん岩 角閃ひん岩 輝石ひん岩 輝石ひん岩 柘榴石石英ひん岩

紫蘇輝石石英ひん岩 ひん岩 テッシェナイト 黒ひん岩 石英粗面岩


火山岩類
石英粗面岩 石英粗面岩 緑れん石液英粗面岩 コメンド岩 カリ流紋岩

球果状流紋岩 流紋岩 流紋岩 板状アルカリ流紋岩 雲母粗面岩

粗面岩 アノーソクレース
粗面岩
真珠岩 真珠岩 黒曜岩

浮石 粗面安山岩 英閃安山岩 英雲安山岩 雲母安山岩

角閃安山岩 角閃安山岩 角閃輝石安山岩 古銅輝石安山岩 紫蘇輝石安山岩

輝石安山岩 輝石安山岩 複輝石安山岩 ガラス質安山岩 かんらん輝石安山岩

讃岐岩 粗面玄武岩 粗面玄武岩 玄武岩 石英玄武岩

角閃石粗面玄武岩 霞石玄武岩 リンベルゲ岩 スラグ状玄武岩 火山弾


変成岩類
黒雲母角閃片麻岩 角閃片麻岩 角閃片麻岩 角閃片麻岩 眼球片麻岩

ポーフィロイド ヘリフリンタ様岩 ポーフィロイド様岩 鹿塩片麻岩 領家片麻岩

片麻岩系石灰岩 大歩危片麻岩 マイロナイト スチルプノメレン片岩 石墨黒雲母片岩

石墨片岩 石墨絹雲母片岩 アクチノライト
緑泥石片岩
藍閃石緑泥石角閃岩 緑泥角閃片岩

点紋緑泥角閃片岩 緑れん石英片岩 緑れん緑泥角閃片岩 柘榴石角閃岩 柘榴石角閃岩

角閃片岩 角閃片岩 柘榴藍閃片岩 紅簾石英片岩 紅簾片岩

滑石片岩 石英片岩 絹雲母片岩 結晶質石灰岩 黒雲母片岩

緑簾角閃片岩 角閃片岩 柘榴石英片岩 けい線石雲母片岩 黒雲母片岩

紅柱石絹雲母片岩 アクチノライト片岩 斜方角閃石片岩 オットレライト片岩 千枚岩

石灰岩 ホルンフェルス質珪岩 紅柱石粘板岩 桜石粘板岩 ホルンフェルス


その他(未整理)
流紋岩 パーライト(真珠岩)

凝灰岩 軽石質凝灰岩 凝灰角礫岩

斑岩
Porphyry
斑岩
Porphyry
石英斑岩
Quarz orphyry

和泉砂岩


安山岩 玄武岩 石灰岩 氷縞粘土



岩石は、火成岩、堆積岩、変成岩に大きく分けることができます。

火成岩は、マグマが冷えて固まった岩石で、マグマが地表に流出して固化した 岩石を火山岩、岩脈などのようにマグマが地殻の割れ目に沿って流れ込んで固化 した岩石を半深成岩、地下深部でゆっくりと冷えて固まった岩石を深成岩といいます。

火山岩、半深成岩は、斑晶とよばれる大きな結晶とそれを取り巻く細粒の結晶の集合部から できています。細粒部分を石基またはマトリックスといいます。

地下でゆっくりと冷えて固まった岩石は、花崗岩のように大きな結晶の集合であり、 等粒状組織を示します。

堆積岩は、粘土、砂、礫などが堆積したあと、地下で圧力や温度が加わって固化した岩石です。 新しい堆積岩は固結度が低いのですが、古い堆積岩は固化が進み緻密な岩石になっています。

堆積岩は、粒子の大きさによって、泥岩、シルト、砂岩、礫岩に分けられます。固化が進んだ泥岩 は頁岩と呼ばれています。
礫岩中の礫が丸いものは単に礫岩といい、角張った礫が集まったもの は特に角礫岩といいます。

火山岩や堆積岩が地下深くに埋没し、テクトニックな力を受けて変形を受けると、鉱物が再結晶し、 粒子サイズが変化したり、新しい変成鉱物ができたりします。こうした岩石を変成岩といいます。 変成岩には、マグマとの接触で加熱された接触変成岩と、地下深部で圧力が高まって変成作用を受けた 広域変成岩に分けられます。接触変成岩はマグマとの接触部で変成作用を受けるので、局所的ですが、 地下深部にもたらされた岩石は大規模に変成作用を受けるので、広域変成作用と呼ばれています。

火成岩は、マグマの化学組成によって分類され、二酸化珪素の乏しい岩石は塩基性岩、二酸化珪素の多い 岩石は酸性岩といいます。塩基性と酸性という言葉は水溶液の水素イオン濃度とは関係がありません。 酸性のマグマが冷えて固まった岩石には、石英や長石を多く含みます。そこでこうしたマグマを珪長質と いうこともあります。

玄武岩は、アルカリに乏しいソレアイトとアルカリに富んだアルカリ玄武岩に分けられます。 アルカリ玄武岩は、隠岐道後のような日本海側の火山を構成する岩石で、海溝に近い側では、 アルカリの乏しいカルクアルカリ岩質のマグマが生成されます。

こうしたマグマの化学組成を反映して、岩石に含まれる鉱物の種類が変化します。 そこで、岩石の記載には、含まれる鉱物をもとに、かんらん石玄武岩、霞石玄武岩などといった名前が がつけられます。したがって、名前から岩石の化学組成や、鉱物組成がある程度わかります。

花崗岩などの火成岩は、岩石の化学組成に基づいて名前がつけられることもあるので、成分分析をしない と、きちんとした名前をつけることができない場合があります。しかし、岩石のみかけの様子や含まれる 鉱物から、暫定的に記載名をつけることができます。



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標本は、岩本鉱物販売所の岩石標本セットを使用しています。