理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
観察学習用標本セット
〜隕石と隕石でないものを分けましょう〜




















隕石と地球の岩石の見分け方。
1.磁石につくか。
  隕石の多くは、FeNiメタルを含んでいて、磁石につく。
  普通コンドライトなどは、微小なFeNiメタルが散在している。
  地球に落下して年月を経過しているものは、褐色に錆びていることが多い。

2.溶融表皮があるか。
  隕石の多くは、大気圏突入時に表面だけが融解し、黒色の表皮(クラスト)で覆われている。
  地表に衝突して割れているものは、内部の岩石組織がわかる。

3.コンドリュールはあるか。
 普通コンドライトは、コンドリュールという球状の粒子をたくさん含む。
  ただし、岩石学的タイプ6では、小さいコンドリュールは熱変成で消滅している。

4.溶融表皮があるが、磁石につかないもの。
  分化した隕石であるエコンドライトであるかもしれない。
  角礫化していれば、ホワルダイト。角礫化したユークライトやダイオジェナイトもある。

5a.溶融表皮があり、結晶の集合体。磁石につかない。
  エコンドライトの可能性が高い。
  シャーゴッタイト、ナクライト、ダイオジェナイト、ユークライト。
5b. 溶融表皮があり、結晶の集合体。磁石につく。
   ロドラナイト、ユレイライト。

6.褐色の溶融表皮があり、内部は白色。
オーブライト。

7.茶色の表皮で、白色の岩片が含まれる。
  月の斜長岩質角礫岩かも。

8.溶融表皮があり、黒色。
  炭素質コンドライトかも。


明らかに隕石ではないもの。
1.縞模様などの堆積構造がある。

2.岩片の集合である場合、岩片が丸みを帯びている。

3.溶融表皮のような表面であるが、岩脈などがある。

4.比重が小さく、砂粒の集合体のようなもの。