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イジェン火山は6月に火山性微動が観測され始め，観測の前日(24日)には有感地震が発生するという状況
の中の観測であった．イジェンも16kmの大きなカルデラを持ち，その中に22もの噴火口を持つ複雑な火山
であるが，現在活動しているのは，カワ・イジェンというカルデラの端にできた火山である．カワ・イジェ
ンも火口湖を持ち，その湖水は強酸性(ph1以下)である．湖の大きさは約960m×600m．噴煙の硫黄臭もきつく，
まともに吸うと咽てしまうほどだった．
インドネシアは日本より多くの活火山を持つ国だけあって，火山防災は日本より進んでいるところがある．
写真にあるようなハザードマップが各活火山ごとにすでに作られているという．
画像提供＝村瀬雅之さん（名古屋大学大学院）