理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
ハレアカラ








マウイ島には西マウイ火山(West Maui)とハレアカラの2つの火山があります。100万年前に
西マウイ火山が形成され、75万年前ごろからハレアカラ火山が成長して現在のようなひょうたん
型の火山島になりました。その後ハレアカラ火山は侵食によって深い谷が刻まれましたが、
7万年前ごろから火山活動が活発になり、山頂のカルデラから溶岩流の流出が繰り返しました。

ハレアカラ火山の山頂へは、カフルイの町からハレアカラハイウエイを走り、山腹では急カーブ
した道路をうねるようにして走ると、約1時間で行けます。山頂の展望台からカルデラの中を一望
すると赤や黄色、茶色の色彩を示すスコリア丘や溶岩流の美しさに圧倒されます。カルデラは正三角形
のような形になっていて、北東側と南東に深い谷があり、溶岩流が流れ下っています。北東側の谷が
コーラウ・ギャップ、南東側の谷がカウポ・ギャップです。多くの旅行客やハイカーが、カルデラの
底までハイキングしていきますが、標高が3000メートルもあるので、登りはけっこう息が切れます。