理科教材データベースさんご礁の生き物
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
ボネリムシ





和名:ボネリムシ
学名:Bonellia minor Marion, 1886
分類:ユムシ動物門>キタユムシ目>ボネリムシ科
撮影地:糸満市、大度海岸(沖縄島)水深0.2m
撮影者:伊勢戸 徹

沖縄のサンゴ礁の礁池(イノー)から礁縁に見られる奇妙な動物です。
体の本体(体幹部)はサンゴ礁の岩の中に埋めたまま、吻だけを長く伸
ばして外に出しています。吻とは摂食のための器官で、周囲の砂を表面
に生える繊毛をつかって集め、ベルトコンベアーのように体幹部まで運
んでいきます。メスの体幹長は2cmほどですが、オスは数ミリしかなく、
メスの体表や体内に寄生するという変わった生活史を持ちます。