理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
カンナ科
カンナ
分類:被子植物門>単子葉植物綱>ショウガ亜綱>ショウガ目>カンナ科
カンナ科はカンナ属だけからなり、野生種は熱帯地方に50種以上ある。カンナ(ハナカンナ)の和名で園芸植物とされているのはC. indica の学名が与えられ、その他に食用カンナ C. edulis がある。
園芸種
カンナは宿根草だが、大きな根茎を分けて増やせるため、春植え球根として扱われる。葉は非常に大きい。夏から秋に開花し、赤・黄色・ピンク・白、黄色に赤の絞りや赤の水玉模様のある花が咲く。花びらのように見える部分は、6本あるおしべのうちの5本で、残りの一本だけがおしべとして機能する。
草丈が2m近い種と、1mくらいの種があったが、90年以降草丈50cm程の極矮性種が開発された。
カンナとグラジオラスの違い。
・グラジオラス葉幅は狭いが、カンナは葉幅が広い。
・葉色;グラジオラスは緑色だけ。カンナは緑以外に鑑賞植物用に美しい色・模様があるものがある
・花の付き方;グラジオラス一列に付く。カンナは比較的固まって咲く。
・花色;グラジオラスは黒以外の殆どの色がある。カンナは赤、黄、オレンジの花色のみで、青や紫などはない。