理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
ハギ属





和名:ハギ属
学名:Lespedeza
分類:被子植物門>双子葉植物綱>バラ亜綱>マメ目>マメ科
双子葉・離弁花・落葉低木

ハギ属はアジア、オセアニア、北アメリカに分布し、約40種ある。特に木質化の程度、花の大きさなどにより、大きくヤマハギ節とメドハギ節に分けられる。いわゆる「萩」と呼ばれるのは、ヤマハギ節の植物で、特に日本で観賞され、(Garden lespedeza)日本以外ではあまり栽培されていない。
 日本には、ヤマハギ節植物は8種(ヤマハギ、マルバハギ、クロバナキハギ、ツクシハギ、ビッチュウヤマハギ、ケハギ、キハギ、チョウセンキハギ)が野生する。他に、栽培品種のミヤギノハギ、ニシキハギ、シラハギなどがある。
いずれも比較的よく似た外見である。
背の低い落葉低木ではあるが、木本とは言い難い面もある。茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出る。
葉は3出複葉、秋に枝の先端から多数の花枝を出し、赤紫の花の房をつける。果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。