理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
ラングレヌス





最初に月面地図製作に取り組んだラングレヌス。月の名所にいろいろな名前をつけ たがみな却下され、いまでは彼が名づけた地名は一つも残っていない。だが当の本人 の名前のクレーターが月の北東の縁にある。それがラングレヌスだ。豊の海の東に位 置しており明るい楕円形の地形としてよく目立つ。三日月の日ももっとも目立つ地形 として容易にみつけることができる。直径は127km、中央丘をもっている。  ラングレヌスから南へ向かって、フェンデリウス、ペタビウス、ヴェンデリヌスな どが並んでいる。ラングレヌスから北へ向かうと危難の海、クレオメデス、エンデミ オンなどを確認することができる。これらのクレーターの形態を比較しながら細い月 を眺めてみたい。また、空がよく澄んでいる時期には、影の部分が地球からの光でう っすらと輝いているのをみることもでき、地球照と呼ばれている。地球照を眺めると 、月が太陽の光を浴びて輝く天体であることを実感することができるだろう。

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