理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
月齢8の月
下弦の月ないし上弦の月を眺めると、雲の海あたりに明暗境界線が走っている。そ の東縁部に直線壁が現れる。上弦の月では直線壁の影が平原にくっきりと映しだされ 、東側が地塊が相対的に高いことが読みとれる。逆に下弦の月では直線壁の斜面に夕 日が当たり一際明るく輝いている。 直線壁の長さは110km。にも関わらず東側の岩盤と西側の岩盤の標高差はわずか に240mしかない。壁といっても地形の傾斜角はわずかに7度で、ゆるやかに傾斜し た斜面というのが本来の姿だ。
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