理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
クラビウス





画像中央の明暗境界線に浮かぶ巨大なクレーターがクラビウス。 このクレーターは直径225km。南のクレーターの多い高地の中央部に位置してい る。月齢8日から9日にかけて朝を迎える。その姿は壮大だ。クレーターの南の縁に あるラザフォードというクレーターは直径52kmもある。この他にもクラビウスの 底には、直径28km、21km、13kmのクレーターがあり、いずれも朝日を浴びて西 側の斜面が明るく輝いて見える。  影の様子からクレーターの中央部が盛り上がっていることを観察してみよう。月が 丸い天体であり、クラビウスの底の起伏も月面の曲率に沿っているのだ。  月齢9日になると、クレーターの底のかなりの部分が日に照らし出され、かわって 隣のクレーター、ブランカナスがシルエットを現すようになる。

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