理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
エラトステネス
紀元前2世紀にかつやくしたエラトステネスは、シエネとアレクサンドリアの距離 をもとに地球の直径を見積もった。その偉大な業績を讃えるように雨の海で一際強く 存在感を示す若いクレーターがある。それは、アペニン山脈の西の先端部に位置して いて、直径58kmの中央丘をもつエラトステネスである。縁の内側にはテラス(段丘 )が発達し、周辺部にはクレーター形成で飛び散った物質が取り巻いている。その見 応えある姿を観察するなら月齢8日か月齢23日に望遠鏡を向けるとよいだろう。
もどる