直線壁(直線断崖)
2003年01月2日更新
月の名所案内です。
下弦の月ないし上弦の月を眺めると、雲の海あたりに明暗境界線が走っている。そ
の東縁部に直線壁が現れる。上弦の月では直線壁の影が平原にくっきりと映しだされ
、東側が地塊が相対的に高いことが読みとれる。逆に下弦の月では直線壁の斜面に夕
日が当たり一際明るく輝いている。
直線壁の長さは110km。にも関わらず東側の岩盤と西側の岩盤の標高差はわずか
に240mしかない。壁といっても地形の傾斜角はわずかに7度で、ゆるやかに傾斜し
た斜面というのが本当の姿だ。