
岐阜市内の長良川の河原において普遍的にみられるチャートの礫 |
河床礫の種類は,原則として河川の上流の地質環境だけしか反映しませんから,河川によって河床礫の種類は大きく異なり,観察できる岩石種が限定されることになります。教える側がそれをきちんと理解していれば問題ありませんが,河原へ行けばどんな岩石でも見られると思っている人が意外に多いようです。 |

岐阜市内の長良川の河原でまれにしかみられない花こう岩の礫 |
河床礫には,本来はその河川にあってはならない種類の岩石が含まれている場合があります。例えば,上流での護岸工事などに他から持ち込まれた岩石が河床礫として転がっていることがあります。ただし,そうした岩石は本来あるべき岩石に比べて圧倒的に少ないはずです。しかし,上流にわずかに分布する岩石が河床礫としてわずかに見られることもありますから,注意が必要です。 |

岐阜市内の長良川の河原でみられたコンクリート片 |
現実の河原にはいろいろなものが転がっています。もちろん,岩石以外のものもありますが,河床礫と思われるものの中にはコンクリート片もあります。これは自然物ではありませんから,岩石ではないことになりますが,名前を付けたくなるような顔つきをしています。 |

岐阜市内の長良川の河原でみられた白色の均質で堅固な印象の礫ですが,チャートとは異なるようです。何でしょうか。 |
流水等による磨耗に対して強い岩石が河床礫として残りやすい傾向になりますから,特殊な部分だけが礫として残さているような場合もあります。それらは岩石全体からみると普遍性のない特殊な顔つきを示し,それだけ周囲の岩石よりも目立つことが多いようです。河床礫には,岩石本来の姿からみると決して全体像を示してくれる標本ばかりではないこと,岩石の学習としては不適切なものをかなり多く含むことを知っておくべきでしょう。 |