(種子で増える維管束植物 Ⅰ)
種子で殖える植物を種子植物という。
種子は,胚と胚乳と種皮からなる。シダ植物の大胞子に相当するものが,種子植物では胚珠の珠心の中にあり,親から栄養分をもらって生殖器官を形成し,受精する。
裸子植物には,ソテツ類・イチョウ類・針葉樹類が属する。
ところで,種子植物には裸子植物と被子植物がある。裸子植物では,柔らかくて壊れやすい胚珠がむき出しだが,被子植物では胚珠が子房に包まれて保護されている。
化石記録によると,シダの葉を持つが種子をつける,シダ種子類という植物がいた。種子で殖える植物は古生代デボン紀には出現したが,多様化して繁栄したのは中生代になってからである。
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