地震(じしん)とともにおこる大地の変化

濃尾(のうび)地震と根尾谷断層(ねおだにだんそう)

地震が起ったことは,家や校舎(こうしゃ)がゆれることでわかります。地震は,大地に強い力が働いて,大地がこわされるときにでるゆれです。地震が起きるたびに,割れ目がはいったり,ずれたりして大地はこわされていますが,大地の深いところで起っているために,そのようすを見ることはできません。地表にはゆれだけが伝わってきて地面をゆすっていることになります。
今から110年ほど前に起こった濃尾地震と呼ばれる大きな地震では,大地が浅いところでこわされたために,大地のずれが地表にまで現れてしまいました。それらは今でも見ることができますから,地震とともに大地がどのように変化したかを確かめることができます。