太陽系の中の地球

太陽系の9個の惑星

太陽系には9つの惑星がある。惑星の公転運動にはケプラーの法則が成り立つので,第3法則より, [軌道長半径] ³÷ [公転周期] ²は一定の値をとる。地球の軌道長半径と公転周期が1になるように,天文単位と年を単位に採ると,その値は1となる。ケプラーの法則によると,太陽から遠い惑星ほど1回公転するのに時間がかかる。金星の公転周期は224日,木星の公転周期は約11年である。
惑星は,自転軸のまわりを自転している。自転方向は金星を除いて公転方向と同じである。木星型惑星の自転周期は,十数時間で,地球型惑星より短い。水星の公転周期と自転周期は簡単な整数比 (3:2) になる。金星の自転運動は逆回転であり,自転周期も243日で,極めてゆっくり回転している。
地球型惑星は金属鉄や岩石でできているのに対し,木星型惑星は水素やヘリウムからなる厚い大気を持つ。また,木星型惑星は多数の衛星を持ち,それらの多くは氷衛星である。
地球と同様,ほかの惑星の多くにも磁気圏が存在する。木星型惑星には地球よりも強い磁気圏が存在する。地球の磁場は,液体金属核のダイナモ作用による。木星の内部は高温高圧状態にあり,水素も金属化して電気を通しやすい物質になっており,ダイナモ作用によって磁場が生み出されているのだろう。
   水星   金星   地球   火星   木星   土星   天王星   海王星   冥王星 
 軌道長半径 (AU)  0.3871   0.7233   1.0000   1.5237   5.2026   9.5549   19.2184   30.1104   39.5404 
 公転周期 (年)  0.2409   0.6152   1.0000   1.8809   11.862   29.458   84.022   164.774   247.796 
 自転周期 (日)  58.65   243.02   0.9973   1.0260   0.414   0.444   0.718   0.671   6.387 
 赤道半径 (地球=1)  0.3826   0.9489   1   0.5326   11.2092   9.4494   4.0074   3.8827   0.1783 
 質量 (地球=1)  0.05527   0.8150   1   0.1074   317.83   95.16   14.54   17.15   0.0023 
 密度 (10⁻³kg⁄m³)  5.43   5.24   5.52   3.93   1.33   0.69   1.27   1.64   2.21 
 磁場[解説](地球=1)  0.2   0   1   0.0001   19000   600   50   25   0? 
 衛星数   0   0   1   2   39   30   21   8   1 

© 2002 Gifu University, Shin‐Ichi Kawakami, Nao Egawa.