小学6年生の理科で扱う「土地のつくりと変化」では,地震あるいは火山噴火をとりあげて土地の変化について学習します.土地を変化させる作用はこれらだけではありませんが,どちらもそれを理解する上で特徴的な現象を示してくれます.しかも災害にも結び付く作用ですから,児童にも関心をもってほしい内容が含まれています.学習指導要領では,地震に関して,「……映像や資料などによる情報を活用し,過去に起こった大きな地震によって土地が変化したことを類推するとともに,将来にも起こる可能性を考え,土地が変化することをとらえるようにする.」となっています.
このデジタル教材は,過去に起こった最大級の地震である『濃尾地震』とその時に現れた『根尾谷断層』に関する資料を通して,地震とともに大地が変化した様子を具体的に学習する材料を提供するものです.小学校では理科 (とくに地学分野) になじみのない教師も理科を教えなければなりません.そのため,この教材は教師向けにできるだけ平易に作成してあります.