ハットンの斉一説
19世紀の終わりに,ハットンは “宇宙と地球の歴史は果てしなく長く,始まりも終わりもない” と考えた。そして地球表層で現在起こる現象は過去もずっと同じように起こってきたとする斉一説を提唱した。
彼は,イタリアの火山活動を目の当たりにし,1年間におこる地形の変化は小さく,地球の歴史が果てしなく長いことをに気づいた。しかし,これは聖書と矛盾していた。ハットンは, “聖書は比喩に過ぎず,創造主の理性は自然界に満ちあふれている” とする理神論の立場をとった。
ハットンの考えは,プレイフェアーとライエルへと受け継がれた。ライエルの 『地質学原理』 は,ダーウインに多大な影響を与えた。
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