1. 大地の変化と災害
濃尾地震による災害は,はげしくゆれたことで起ったものだけではありません。大地が変化したことで起こった災害もありました。左の写真は少しわかりづらいですが,地面が上下にずれて川の下流側がもちあがったために,川の水が流れなくなって,まわりにあふれてしまったときのようすです。このように地震とともに起こる大地の変化では,水害を起こしてしまうこともあります。
|
|
もくじへもどる |
どうしてだろう? (その1) の答
濃尾地震とともに,地表でもまっすぐに立ったかべができたはずです。しかし,まっすぐに立ったかべは不安定ですから自然にくずされていきます。雨がふれば,さらにくずされていきますから,まっすぐに立ったかべは,それほど時間がたたないうちに,ななめになったかべになっていきます。写真にあるかべは,まっすぐに立ったかべがくずされたものになります。 |
どうしてだろう? (その2) の答
「地面がずれる」と言われると,上下にずれても,左右にずれてもナイフで切ったようなきれいな面でずれると考えてしまいます。しかし,実際には,ずれる面に幅があります。少しむずかしいかもしれませんが,やわらかいものでできた板がまっすぐに立っていると考えてみてください。板の一方の面が左に,もう一方の面が右に引っぱられると,両面にはさまれた板の中はゆがんでいきます。地面のずれは,ある幅の中で地面がゆがんでいったことになりますから,その幅に植えられていたお茶の木はその中でずらされて,ななめに並ぶようになったわけです。 |