108個のNa粒子(ナトリウムイオンNa+) + 108個のCl粒子(塩化物イオンCl-)からなるNaClを,950℃(= 1223K)に保持しました.
約430 ps注3 (= 430×10-12秒)後に融解が起き,これとともに内部エネルギー E は上昇し,密度 Dは低下しました.
融解する前のNaCl
NaCl結晶を作っているNa粒子(黄色)とCl粒子(緑色)とが,激しく熱振動しています.
NaとClとが規則正しく並んで立方体を形作っていることもわかります.
アニメーションにおけるコマとコマとの間隔は 0.05 ps注3 (= 0.05×10-12秒)に相当します.
融解したばかりのNaCl
Na粒子(黄色)とCl粒子(緑色)が泳ぎまわっている様子がわかります.液体のNaClになったのです.
融解が起きる様子
それでは,次に融解が起きるときの様子を見てみましょう.
はじめのうちは結晶を構成するNa粒子とCl粒子が激しく熱振動しているだけですが,およろ3分の2を過ぎると結晶があっという間にくずれてしまいます.
融解が起きる様子のアニメーション(23秒間)を見る (AVI形式,18 MB)
アニメーションをさまざまな方向から眺めたい方は,gfa形式のファイル NaCl_s-l.gfa (1.1 MB)をご利用ください.
(使用法はこちらをご覧ください.)