ストロマトライトの研究史

第1期:ストロマトライトとバイオマットの形態比較

1908
Kalkowskyが初めてストロマトライトという語を使用した。微生物活動によってできた岩石であると解釈。
1933
Blackが潮間帯のバイオマットを記載。
1935
Youngが化石ストロマトライトの堆積環境をバイオマットの形成環境に基づいて考察。
1954
Tyler and Barghoornがガンフリント縞状鉄鉱床のストロマトライトから単細胞生物の化石を発見。
1961
Loganがウェスタン・オーストラリアのシャーク湾で先カンブリア時代のストロマトライトと形態が類似したバイオマットと岩石質の構造物を発見。
1965
Barghoorn and Tylerがガンフリント縞状鉄鉱床の微化石を再度報告。
その発見の地球史的意味をCloudが展開。
1967
Montyがバイオマットの縞の形成メカニズムとストロマトライトのファブリックを記載。
1973
Pierson and Castenholzが温泉バイオマットからクロロフレクサスを発見。
1974
Bauldらが、クロロフレクサスがストロマトライト様の構造物を構築することを報告。
1975
嫌気的環境で非酸素発生型光合成を行うシアノバクテリアを発見。
1976
M.R. Walter (ed.) Stromatolites, Elsevier。

第2期 バイオマットの、成層構造・成長分解過程の研究

1979
バイオマットの成層構造。差祖、硫化水素電極によるミクロな環境計測。
1979
深海底熱水噴出孔の周辺の生態系が発見される。
1981
古細菌という概念が生まれる。
1983
原核生物の電子顕微鏡観察。
1983
J.W. Shopf (ed.) Earth’s Earliest Biosphere, Princeton Univ. Press.
1984
Cohen et al. eds. Microbial mats: stromatolites。
1986
ファイバーオプティクスによるバイオマットの光環境計測。
1989
Cohen and Reasenburg, eds. Microbial mats, AMS.
1992
J.W. Shopf, ed. Proterozoic Bioshere, Cambridge University Press.
1992
Stal and Caumette, eds. Microbial Mats. Blackwell.
1995
全地球史解読始まる。温泉バイオマット研究会。