バリンジャー

barringerの位置
別名
メテオール / ミーティア
ラテン表記
Barringer / Meteor
緯経度
北緯 35°02′ (+35.03°) / 西経 111°01′ (-111.02°)
国/地域
アメリカ
州/地方
アリゾナ州
直径
1.186 km
年代
(49±3) ka
物証
コーサイト:Chao et al. (1960)
このクレーターはもっとも有名なクレーターである。アリゾナ州北部にある。古くはキャニオン・ダイ・アブロ・クレーター、クーン・バット・クレーター、クレーター・マウンド、クーン・マウンテン・クレーターなどと呼ばれたこともある。世界的にはバリンジャー・クレーターとして知られるが、アメリカでは単に隕石クレーター(Meteor Crater)と呼ばれることが多い。
直径1220 m 、深さ180 mの新鮮なクレーターである。コロラド高原南部に分布するペルム紀からジュラ紀の水平な地層の上に形成されている。
Gilbert and Baker (1891)がこのクレーターと周辺で発見されたキャニオン・ダイ・アブロ鉄隕石を記載している。彼らは巨大な隕石が衝突して形成されたと考えた。フィラデルフィアで鉱物商をしていたFooteがこの地域を訪れ、たくさんの隕石を持ち帰った。その後、Gilbertは火山説に転向し、衝突説を覆した。
Barringerは、このクレーターの底から巨大な鉄隕石が見つかると考えて、大規模な探査を行った。
後にChaoら がコーサイトとスティショバイトを発見して衝突起源であることが裏付けられた。
Shoemakerは、このクレーターを詳しく調べ、クレーターの縁が断層でできていることを確認した。また、縁では地層が逆転していることを明らかにした。クレーターの縁では、地層がめくれあがって逆転した構造をとっていることからオーバーターンド・フラップと呼ばれている。
衛星写真。バリンジャー・クレーター。テキスト入り 衛星写真。バリンジャー・クレーター。ズーム
文献
Chao, E.C.T., E.M. Shoemaker, and B.M. Madsen First natural occurrence of coesite, Science, 132, 220–222., 1960.
King, E. A. , "Space geology: an introduction", John Wiley & Sons, New York., 1976.
Xue, S., G.FHerzog, G.S. Hall, J. Klein, R. Middleton, and D. Juenemann Stable nickel isotopes andcosmogenic beryllium‐10 and aluminum‐26 in metallic spheroids from Meteor Crater, Arizona. Meteoritics, 30, 303–310., 1995.
Shoemaker, EM; Shoemaker, CS. 1999. “The Role of Collisions”. The New Solar System. Beatty, JK; Peterson, CC; Chaikin, A, ed. Cambridge(USA), Sky Publishing Corporation, 69–86.