ローター・カム

roterkammの位置
別名
ロッター・カム
ラテン表記
Roter Kamm / Roter‐Kamm
緯経度
南緯 27°46′ (-27.77°) / 東経 16°18′ (+16.30°)
国/地域
ナミビア
直径
2.5 km
年代
(3.7±0.3) Ma
ローター・カムが衝突起源であることを最初に指摘したのはDietz (1965)である。
単純なおわん状をしたこのクレーターは、第四紀の風成堆積物で覆われている。クレーターの縁の部分にはブレッチャ状の基盤岩が露出している。
Reimold and Miller (1987; 1989)は、このクレーターの形態をドイツのリース・クレーターと比較し、類似を指摘している。Degenhardt et al. (1996)は、ブレッチャの岩石記載を行い、衝突起源を示唆する組織を記載した。Brandt et al. (1998)は重力探査と磁気探査で地下構造を調べた。
Roter Kammはドイツ語で、roterは『赤い』、Kammは『櫛(くし)』、転じて『櫛の歯状の山脈』という意味である。日の出直前や日没直後に、外輪山の頂上付近のみが赤く照らされるのを見て名づけられたのだろう。
衛星写真。ローター・カム。ズーム
ローター・カム。
ほぼ北が上、縮尺不明。
2004‐04‐22、ISS(国際宇宙ステーション)より。
衛星写真。ローター・カム。ズーム
ローター・カム周辺。
クレーターの噴出物が周囲に積もっている。
ほぼ北が上、縮尺不明。
2004‐04‐22、ISS(国際宇宙ステーション)より。
文献
Brandt, D; Reimold, WU; Franzsen, AJ; Koeberl, C; Wendorff, L. 1998. Geophysical profile of the Roter Kamm impact crater, Namibia. Meteorites & Planetary Science, 33, 447–453.
Degenhardt, JJ; Reid, AM; Miller, RM; Reimold, WU. 1996. Breccias resembling melt bombs from the Roster Kamm crater. Meteorites & Planetary Science, 31, 413–415.
Fudali, RF. 1973. Roter Kamm: evidence for an impact origin. Meteoritics, 8, 245–257.
Koeberl, C; Fredriksson, K; Gotzinger, M; Reimold, WU. 1989. Anomalous quartz from the Roter Kamm impact crater, Namibia: evidence for post‐impact hydrothermal activity. Geochimica et Cosmochimica Acta, 53, 2113–2118.
Reimold, WU et al. 1987. Suevite at the Roter Kamm impact crater, Namibia, Meteoritics & Planetary Science, 32, 431–437.
Reimold, WU; Miller, RM; Grieve, RAF; Koeberl, C; 1988. The Roter Kamm crater structure in SWA/Namibia. Lunar and Planetary Science, 19, 972–973.
Reimold, WU; Koeberl, C; Brandt, D. 1997. Suevite at the Roter Kamm impact crater, Namibia. Meteoritics & Planetary Science, 32, 431–437.