ティーグ

teagueの位置
別名
ティーグ・リング / レイク・ティーグ / シューメイカー / シューメーカー
ラテン表記
Teague / Teague Ring / Lake Teague / Shoemaker
緯経度
南緯 25°52′ (-25.87°) / 東経 120°53′ (+120.88°)
国/地域
オーストラリア
州/地方
ウェスタン・オーストラリア州
直径
30 km (PASSC); 28 km
年代
(1630±5) Ma (PASSC, Jakubowski); (1685±5) Ma (URSA)
物証
シュードタキライト
ティーグ・クレーターは、18億5000万年前にできた衝突構造の名残りである。侵食によってもとの地形はほとんど消え去り、地上からの眺めからは衝突構造であるという認識は得られない。地質図には円形の構造がくっきり描かれている。Butlerが、1969年から1970年にかけてここをヘリコプターで調査し、クレーターを発見した。
基盤岩は先カンブリア時代の基盤岩であり、いくつかの露頭で閃長岩からなる基盤岩を確認できる。衝撃によって基盤岩が融けて割れ目を充填してできたと考えられるシュードタキライトが発見されている。
シューメイカー‐レヴィ第9彗星の発見者としても有名なシューメイカー〔Eugene(Gene) M. Shoemaker; 1928–1997; オーストラリアの地質・天文学者〕は、1985~1995年、このクレーターを現地調査した。彼の死後の1998年、GSWAは、ティーグ・リングをシューメイカー衝突構造と改名することを提案した。ただし、小惑星エロス(433 Eros)のシューメイカー・クレーター(探査機NEAR‐シューメイカーが着陸したことにちなむ)が有名なので、注意を要する。
衛星写真。ティーグ・リング。ズーム
ティーグ・クレーター(シューメイカー・クレーター)。
ほぼ上が北。正確な方角・縮尺は不明。
中央の円い花崗岩体と、それを取り囲む、2重の暗いリングからなる。
低い場所は、雨季に現れる塩湖・ティーグ湖により岩塩が堆積し、白く輝いている。
文献
Butler, H. 1974. The Lake Teague Ring Structure, Western Australia: An astrobleme? Search, 5, 534–536.
Plescia, JB. 1998. Teague Ring impact structure, Western Australia: gravity survey. Lunar and Planetary Science, 29, 1379. (online), available from <http://www.lpi.usra.edu/meetings/LPSC98/pdf/1379.pdf>.
川上紳一. 1991. オーストラリアにインパクトクレーターを訪ねて. 地質ニュース, (444).