アウエルル
ラテン表記 | Aouelloul / Pit of Aouelloul |
緯経度 | 北緯 20°15′ (+20.25°) / 西経 12°41′ (-12.68°) |
国/地域 | モーリタニア |
直径 | 400 m; 390 m (PASSC) |
年代 | 3.1 Ma (Grieve 1987, Fudali and Cressy 1978); (3.0±0.3) Ma (PASSC) |
物証 | インパクト・メルト; 隕石 |
アウエルル・クレーターは、西アフリカのモーリタニア、シンゲッティ(Chinguetti)市の南西45 kmにある。現地では〈アウエルルの穴〉として知られていた。
1920年ごろ、リペール〔Gaston Ripert, 1881–1957, フランスの外交官〕が、シンゲッティの近くで隕石を発見した。この隕石は質量4 kgの石鉄メソシデライトで、シンゲッティ隕石と呼ばれる。リペールは「長さ100 m×高さ40 mもの巨大な隕石を発見し、その破片を持ち帰った」と主張したが、その巨大な隕石は、確認されていない。
1973年には新たに、LL6コンドライトの破片が発見さた。この隕石はZegra隕石と呼ばれる。
1950年にモノ〔Théodore Monod; 1902–2000, フランスの博物学者〕が、インパクト・メルトであるシリカ・ガラスを発見した。ここで発見されるシリカ・ガラスは、アウエルル・ガラス(Aoueloul Glass)と呼ばれる。これから、3.1 MaというK‐Ar年代が得られた。
文献
Chao, ECT.; Merrill, CW; Cuttitta, F; Annell, C. 1966. The Aouelloul crater and the Aouelloul glass of Mauritania, Africa. Transactions, American Geophysical Union, 47, 144.
Fudali, R; Cressy, PJ. 1978. Investigation of a new stone meteorite from Maurinania with some additional data on its find site: Aouelloul crater. Earth and Planetary Science Letters, 30, 262–268.