ウルフ・クリーク

ラテン表記
Wolfe Creek / Wolf Creek
緯経度
南緯 19°10′ (-19.17°) / 東経 127°47′ (+127.78°)
国/地域
オーストラリア
州/地方
ウェスタン・オーストラリア州
直径
875 m
年代
< 300 ka (PASSC); ∼ 300 ka (URSA)
物証
隕石(シェール・ボール)
航空写真。Bischoff and Oskierski, 1987,
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航空写真。
Bischoff and Oskierski, 1987, "Research in Terrestrial Impact Structures", pp.8–9, Fig.1)
パノラマ写真。Bischoff and Oskierski, 1987,
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パノラマ写真。
Bischoff and Oskierski, 1987, "Research in Terrestrial Impact Structures", pp.8–9, Fig.1)
内部から外輪山を。Bischoff and Oskierski, 1987,
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内部から外輪山を。
Bischoff and Oskierski, 1987, "Research in Terrestrial Impact Structures", pp.8–9, Fig.1)
シェールボール。Bischoff and Oskierski, 1987,
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シェールボール。
Bischoff and Oskierski, 1987, "Research in Terrestrial Impact Structures", pp.8–9, Fig.1)
ウルフ・クリーク・クレーターは、オーストラリア北西部の町ホールズ・クリーク(Halls Creek)の南100 kmにある。近くには、カラニア・ホームステッド(Caranya Homestead)がある。(ホームステッドとは、宿泊できる牧場主の邸宅)
1947年、旅客機の乗客が偶然発見した。1953年にW.A. Cassidyが現地に訪れ、このクレーターを記載・報告した。また彼は、周辺で鉄隕石を発見した。
このクレーターは、ほぼ円形だが、わずかにずれており、放出物の分布も軸対称ではない。これは、天体が斜めに衝突したからと思われる。クレーターの縁に露出している地層は、垂直に切り立っている。これは、衝突によって地層がめくれるように反転したからである。
縁では、こぶし大の鉄隕石の破片が見つかり、シェール・ボールと呼ばれている。ただし、シェール・ボールの採集は禁止されている。シェール・ボールは、カラニア・ホームステッドの売店でも見ることができる。
クレーターの周囲や底を、ハイキング気分で散策できる。クレーターの底の中央部は水分に富んでおり、樹木が繁殖している。また、蒸発岩が形成されている。パースの博物館の売店などでは、このクレーターのパンフレットを購入できる。
車やバイクで簡単にアクセスでき、観光名所になっている。周辺は、ウルフ・クリーク・クレーター国立公園に指定されている。
文献
Cassidy, WA. 1954. The Wolf Creek, Western Australia, Meteorite Crater. Meteoritics, 1, 197–199.
Fudali, RF. 1979. Gravity investigation of Wolf Creek Crater, Western Australia. Journal of Geology, 87, 55–67.
McCall, GJH. 1965. Possible meteorite craters — Wolf Creek, Australia and analogs. New York Academy of Sciences Annals. 123, 970–998.