ジャマンシン
ラテン表記 | Zhamanshin |
他の表記 | Жаманшин |
緯経度 | 北緯 48°24′ (+48.40°) / 東経 60°58′ (+60.97°) |
国/地域 | カザフスタン |
直径 | 14 km (PASSC); 13.5 km |
年代 | (900±100) ka |
物証 | 衝撃角礫岩 (zhamanshinite); テクタイト(irghizite) |
ジャマンシン・クレーターは、アラル湖に面したアラルスクの北200 kmにある。直径5.5~6.3 kmの円形の低地だが、東側は開析が進んでいる。中央部には、湖成堆積物やレスが堆積しており、周辺部は古第三紀の地層が露出している。衝突構造の縁には中生代や古第三紀の岩石が破砕され、角礫岩化して堆積している。角礫岩類はスーバイトと類似したものであり、ツァマンシナイト(zhamanshinite)と呼ばれてきた。
ジャマンシン・クレーターから飛び散ったテクタイトは、イルギツァイト(irghizite)と呼ばれる。イルギツァイトは、衝突構造の南東部で多数発見されている。ガラス質でしずく状の形態をしている。
ジャマンシン・クレーターの形成年代は、地形の開析状態やFT年代から、約90万年前と見積もられている。
文献
Bouska, VI, P. Povondra, P.V. Florenskij, and Z. Randa Irghizites and Zhamanshinites: Zhamanshin Crater, USSR. Meteoritics, 16, 171–184., 1981.
Grieve, RAF; Wood, CA; Garvin, JB; McLaughlin, G; McHone, JF Jr. 1988. Astronaut’s guide to terrestrial impact craters. LPI Technical Report, (88‐03), 1–89.