ティーグ

別名
ティーグ・リング / レイク・ティーグ / シューメイカー
ラテン表記
Teague / Teague Ring / Lake Teague / Shoemaker
緯経度
南緯 25°52′ (-25.87°) / 東経 120°53′ (+120.88°)
国/地域
オーストラリア
州/地方
ウェスタン・オーストラリア州
直径
30 km (PASSC); 28 km
年代
(1630±5) Ma (PASSC, Jakubowski); (1685±5) Ma (URSA)
ティーグ・クレーター(シューメイカー・クレーター)。ズーム
ティーグ・クレーター(シューメイカー・クレーター)。
衛星: STS41D スペースシャトル〈ディスカヴァリー〉
センサー: カメラ
日付: 1984‐08‐30/09‐04
地質図。the Earth Physics Branch, Department of Energy, Mines, and Resources, Ottawa, Canada);(from King (1976),
画像準備中
地質図。
the Earth Physics Branch, Department of Energy, Mines, and Resources, Ottawa, Canada);(from King (1976), "Space Geology: an Introduction", 107, Figure 10)
ティーグ・クレーターは、18億5000万年前にできた衝突構造の名残りである。侵食によってもとの地形はほとんど消え去り、地上からの眺めからは衝突構造であるという認識は得られない。地質図には円形の構造がくっきり描かれている。Butlerが、1969年から1970年にかけてここをヘリコプターで調査し、クレーターを発見した。
基盤岩は先カンブリア時代の基盤岩であり、いくつかの露頭で閃長岩からなる基盤岩を確認できる。衝撃によって基盤岩が融けて割れ目を充填してできたと考えられるシュードタキライトが発見されている。
シューメイカー‐レヴィ第9彗星の発見者としても有名なシューメイカー〔Eugene(Gene) M. Shoemaker; 1928–1997; オーストラリアの地質・天文学者〕は、1985~1995年、このクレーターを現地調査した。彼の死後の1998年、GSWAは、ティーグ・リングをシューメイカー衝突構造と改名することを提案した。ただし、小惑星エロス(433 Eros)のシューメイカー・クレーター(探査機NEAR‐シューメイカーが着陸したことにちなむ)が有名なので、注意を要する。
文献
Butler, H. 1974. The Lake Teague Ring Structure, Western Australia: An astrobleme? Search, 5, 534–536.
Plescia, JB. 1998. Teague Ring impact structure, Western Australia: gravity survey. Lunar and Planetary Science, 29, 1379. (online), available from <http://www.lpi.usra.edu/meetings/LPSC98/pdf/1379.pdf>.
川上紳一. 1991. オーストラリアにインパクトクレーターを訪ねて. 地質ニュース, (444).